筑波山麓仏塔めぐり&日動美術館(1) 薬王院
2009年 09月 22日
此方から霞ヶ浦沿いに国道125号を北上し、土浦から県道41号を筑波山の西側を益子に向かって北上して行くと、途中に今回訪ねた、三寺があります。
最初に訪れたのは、茨城県桜川市椎尾にある・・・『椎尾山・薬王院』(椎尾薬師)です。
この記事でお話したハイキングコースを走り抜け、、やっと辿り着いた薬王院~
先ず左手にご住職のお住まいがあり、本堂へは右手に進んで行きます。
目の前に赤い本堂が、ドーーーーント目の中に飛び込んできます。
此処、椎尾山薬王院は標高200mの椎尾山中にあり、782年(延暦元)最仙上人による開山と伝える古刹です。 現在の堂塔は、1550年(天文19)の大火で焼失したものを、1666年(寛文6)に来山した本孝法印と、法弟尊孝法印が40年の歳月をかけて再建しています。
施工願主本孝法印は仁王門落慶直後の1689年(元禄2)4月、信州善光寺の大勧進70世住職に栄転し、善光寺を再興した人物として知られている。
振り返ると・・・この本堂の左手奥に、三重塔が建っています。
三重塔は法隆寺五重塔によく似た端麗な姿で、塔高25m、椎尾山のシンボルとなっています。塔の全面に施された彫刻は初重連子窓部に島村圓鉄作と伝える十六羅漢の彫刻をはじめ、尾垂木の丸彫龍など、江戸時代特有の装飾建築様式が示されているようです。
1704年(宝永元)桜井瀬兵衛の息、瀬左エ門を棟梁として建立されました。瀬左エ門はこの7年後、成田山新勝寺三重塔を完工しています。
三重塔と山門の大きな写真を・・・『そよ風になってadd』にアップしております。