酒田・鶴岡の旅(10) 龍沢山善宝寺②
2009年 10月 31日
先ずは、五重塔を再度・・・ドーーーーンと。(笑)
お話も少しダブりますが・・・(^^ゞ
善宝寺は、龍神様のお寺として1200年の歴史のある曹洞宗の大祈祷所で、現在、幕末から明治に建立された大本堂、竜王殿、総門、三門、弥勒堂、五百羅漢堂などの伽藍を備える大きな寺院です。 山門のすぐ左に樹々を背景に建っていている五重塔は、明治16年(1883年)に、全国に例のない、漁業関係者による魚麟一切の供養塔として発願され、明治26年に完成しています。日光東照宮の五重塔と同じ懸垂工法を採用し、江戸時代後期の匠の技術がいかされています。
建築、設計は・・・鶴岡裁判所、東田川郡役所、西田川郡役所、西田川郡医事講究所、鶴岡町役場、山居倉庫など、当時の庄内を代表する多くの建造物を手掛けている酒井家のお抱え棟梁、高橋兼吉によります。
文明開化という時代の変革期に生き、和洋折衷の洋風建築による優れた建物を数多く残し、また宮大工として・・・明治10年に荘内神社、明治15年には湯田川由豆佐売神社を建て、最後のライフワークとなったのが、9年の歳月を費やした、此処、善宝寺の五重塔でした。
山門左側に、韋駄天像・・・
右に毘沙門天像があります。
この山門の左隣に・・・弥勒堂が建っています。宝暦2年(1752年)の建立。
ドッシリとして、優くて、温かい、何時までも眺めていたい弥勒様でしたよ。
山門から本堂に向かって・・・
階段の途中から、山門を振り返って・・・
本殿・・・こちらは、比較的新しく見えました。
奥に周ると、未だ色々とありそうでしたが・・・
この先、羽黒山もあったので、此処で引き返しました。
昭和の初めには、鶴岡駅から湯野浜温泉へ通ずる庄内電気鉄道が走り、洒落た駅舎に大きな駅前広場を持つ善宝寺駅があり、往時は、善宝寺への参拝客や湯野浜温泉への観光客で賑わったそうですが、その後、モータリゼーションの波には勝てず、昭和50年に廃業されています。
大きな写真は・・・後から、別ブロ『そよ風になって~add』に纏めてアップ予定です。
そう言えば・・・家の柚子に、始めて実が生りました。