ローマ サン・ピトロ大聖堂
2006年 03月 22日
その多くはルネッサンスの巨匠ミケランジェロの設計と言われ、完成までに約150年の歳月を要し、法皇の依頼により、ベルニーニも含めその時代の偉大な美術家、装飾家、建築家などが当たっています。1626年完成。
中入っていくと先ず、ミケランジェロの『ピエタ』が最初に目に付きます。
このピエタとは憐憫や敬虔の意味を持つラテン語から発生したイタリア語で、キリストとその死を嘆く聖母マリアの姿を指しています。ゴシック期以降は彫刻の他、絵画などを含む図像の総称として、この名称(ピエタ)が使用されるようになりました。
弱冠23歳のミケランジェロが制作したピエタは、死せる息子キリストを抱える聖母マリアの悲しみに満ちた表情や筋肉や衣服の細密な描写など、それまでに彫刻されたピエタの表現を遥かに超え、このピエタの成功により名声を得て、芸術家としての地位を不動のものとするきっかけとなりました。
そして、聖母マリアの帯部分にミケランジェロの作品としては唯一サインが入っています。
其処からさらに進んで行くと・・・
主祭壇場の上にはミケランジェロ、デザインの高さ137メートル、直径42メートルのクーポラ(丸天井)が見えてきます。
その直ぐ左脇にあるルネサンス様式の彫像・・・周りも全て美しい大理石の聖堂です。
サン・ピエトロ広場から見た寺院です。
ミケランジェロがデザインした制服を着た衛兵です。
こちらはイタリア人ではなく、昔戦いの時に最後まで法王を守り抜いたのがスイス人だったところから、今でもスイス人が衛兵として此処を守っているのだそうです。