フィレンツェ(2) ウフィツィ美術館

今回の旅のハイライト! 
ウフィツィ美術館に行き、ボッティチェッリの『春』と『ヴィーナスの誕生』を鑑賞する。
このツアー参加を決めたポイントの一つでした。

サンドロ・ボッティチェッリ(1445年 ~1510年)は、ルネサンス期のイタリアのフィレンツェ生まれの画家で、本名はアレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ といい、
ボッティチェッリは兄が太っていた事からついた「小さな樽」という意味のあだ名・・・キョホッ。。
? ボッティチェッリが本名とばかり思っていました。
そしてこの二作はロレンツォ・デ・メディチの依頼で別荘を飾る絵として製作されたものです。

ウフィツィも確かノン・フラッシュなら撮影OKだったような気もしますが・・・
フィレンツェから、それまでの夜に強いFinePixから昼用CoolPixに換えて、室内撮影が殆ど出来なくなってしまい、此の写真は美術書からの借用になります。

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                『春(ラ・プリマヴェーラ)』

中央ややや奥にヴィーナス、右側には西風の神ゼフュロス。ゼフュロスが妖精クロリスを追って彼女に花を芽生えさせる能力を与えようとしています。
そしてその隣に花をまとって微笑む女性は、先のクロリスが変容した、春の女神フローラが花を撒いています。
左の三人の女神は、美・貞節・愛を表し、「自由」の象徴。そしてヴィーナスの上で目隠しをしたキュピットが矢を放つ先は、中央の女神の「貞節」。
左端はゼウスのメッセンジャーであるメリクリウスが雲を追い払うところで、「認識」の象徴とされている。
足元に広がる何百種にも上る草花はボッティチェッリが実際に観察して描いたもので、当時のフィレンツェに実際に咲いていたもので、 近年の修復の結果、オリジナルの華麗な色彩がよみがえり、従来、煤(すす)に覆われてはっきり見えなかった多くの草花が、ヴィーナス(ウェヌス)の立つ地面に描き込まれているのが、より鮮明に見えるようになったそうです。

実際に目の前にしたこの『春』は、単に美術書では知る事の出来ない柔らか~な色彩で、其れはそれは美しく、天上世界を彷彿とさせる言葉ではとても表現出来ない、胸キューーーン!の感動的な絵画でした。
極上の幸せ感!!! もし近い所ならば、毎日でも会いに行きたい『春』

そして、次は・・・

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                  『ヴィーナスの誕生』

海の泡から生まれたという女神ヴィーナスが貝に乗り岸に吹きよせられ、時間の女神ホーラがヴィーナスに、美しい衣装をかけようとする場面です。そして左手からは翼のある西風ゼフロスが妻のフローラと抱き合いながら貝に乗ったヴィーナスを岸辺に吹きよせるとともに、愛のシンボル赤いバラをまきながらヴィーナスの誕生を祝福しています。
ホーラは“時間”又は“永劫”が擬人化した女神として、紀元前5世紀頃から信仰されていたそうですが、ポンペイの遺跡からも泡から生まれるヴィーナス像が出ているそうですから、連綿と続いた歴史を此処にも感じた絵画でした。

対となっている此の素晴らしい絵画を、実際に観られた事は、本当に何物にも換え難い幸せでした♪

そして、此の後は今回のツアーの売りの一つ“ヴァザーリの回廊”へ
by canape2 | 2006-03-29 19:21 | ┣ イタリア紀行

心地良いそよ風~ 流れるBGM♪ 楽しいひと時~HN・かなっぺ


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