樫本大進・・・無伴奏ヴァイオリン♪~

今回の一番の目的は・・・何ヶ月も前からチケットを取り楽しみにしていた、
9日(金)に紀尾井ホールで開かれた樫本大進さんの
     『無伴奏ヴァイオリン・リサイタル』でした。♪~

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  プログラム・・・
     J.S.バッハ :無伴奏パルティータ 第3番 BWV.1006
     イザイ :無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 op.27-2(J.ティボーに献呈)
     ジェミニアーニ :12の無伴奏ヴァイオリン・ソナタより
     バルトーク :無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

◆樫本さんのメッセージ・・・
バッハのパルティータ第3番は8歳の頃に初めて弾いた作品で、とても懐かしい曲です。今回この曲を弾くことで自分がどう変わったかを知ることにとても興味があります。テッツラフの演奏を聴いた事がありますが、この作品は舞曲が沢山入った、音楽的に非常に興味深い作品だと思っています。イザイは演奏会で始めて弾きます。第2番は昔から弾きたかった作品です。フレーズをバッハのパルティータ第3番の第1楽章から取った作品で聴衆の方々にも大変興味深い曲だと思っています。ジェミニアーニは12歳位の時、ヴィエニャフスキ・コンクールに行った時に弾きました。イタリアのバロック音楽ですが、技術的に非常に難しい作品でとても珍しい雰囲気を持っています。バルトークのソナタは子供の頃からメニューインやリッチの録音で何度も聴いた作品で、とても弾きたかった曲です。挑戦的で恰好良く、大好きな作品です。


そして、2005年の3月2日のリサイタルの記事も載せたとばかり思っていたのですが・・・
ブログ内、何処を探しても無く・・・その日を検索してみると、、追記の積りが・・・(^_^;)
あの時に、プログラムのお気に入り写真を載せたのは・・・bbsだったと、今になって思い出している私~
それが↓の写真です♪~

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  この時のプログラムは・・・
     シューベルト:ヴァイオリン・ソナティナ第2番
     ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 「春」
     バルトーク:狂詩曲第1番 (J.シゲティに献呈)
     R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調

◆樫本さんのメッセージ・・・
日本の皆様に私の演奏を聴いていただくのは久しぶりのことになりますが、この間私の音楽に対する取り組みにはいくらか変化がありました。願わくば、自分の音楽そのものに対する理解やそれを味わう力が深まっていることを望んでいますが、音楽の無限の可能性について思いや期待が高まっていることは確かです。私は常に、音楽とは演奏家と聴衆がコミュニケーションを図ることができる多文化的なことばだと思っていました。しかし最近、音楽のさらなる偉大さについて、ようやく気付くことができたように感じています。私にとって音楽は、人類のためにいかなる場面にも力を発揮するものなのです。人と人、さらには心と心を結び、感動のみがその心を神秘的な境地へ導くことができます。それは、人が自らすべてに正直に向き合ったときに起きることだと思うのですが、人類にとってこの誠実さ以上に大切なものがあるでしょうか。同時に、数多くの作曲家が残してくれた素晴らしい芸術作品を、あらゆる人たちのために役立てることが、音楽家にとっての義務であると思うのです。私は最近このような考えに思いをめぐらせています。
 この度ゴラン氏と私は、私が幼少の頃から大好きだった作品を集めた魅力的で興味深いプログラムを組み立てました。シューベルトとベートーヴェンのソナタは、いずれも昔から演奏することも聴くことも大好きで、それらと接するたびに大きな喜びを感じる作品です。シュトラウスのソナタを演奏するのは長年の願いでしたが、それにふさわしい時がなかなかめぐってきませんでした。ですから、イタマール・ゴラン氏とのコラボレーションによる演奏がどのようなものになるかとても楽しみにしています。今回はシューベルト、ベートーヴェン、そしてリヒャルト・シュトラウスから成るとても「ドイツ的な」プログラムになりましたが、それにバルトークの狂詩曲を含めることによってほどよいスパイスを加えることができたと思います。
 私たちと同じくらいに、皆様がこのプログラムを楽しんでくださればうれしく思います。

◆プロフィール・・・
1979年ロンドン生まれ。恵藤久美子、田中直子、ザハール・ブロン、ライナー・クスマウル氏に師事。
1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボー(当時50年の歴史上最年少優勝の快挙)の両国際音楽コンクールでの1位を始めとして、5つの権威ある国際コンクールで優勝し世界の注目を浴び、国内でも各賞を受賞。
NHK-TVで演奏会やドキュメンタリー番組が放送され、大河ドラマ「利家とまつ」では紀行テーマを演奏。これまでロリン・マゼール、小澤征爾、マリス・ヤンソンス、チョン・ミョンフンなどの著名指揮者の下、国内外のオーケストラと、またギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキー、エマニュエル・パユやポール・メイエなどの著名演奏家とも室内楽で共演。
2006年はデビュー10周年にあたり、フェドセーエフ指揮モスクワ放送響日本公演で、日本で10年ぶりにチャイコフスキーの協奏曲を演奏。夏にはヨーロッパ各地での音楽祭や東京と韓国でのチョン・ミョンフンとのピアノ・トリオに出演。パリ・ルーブルでのリサイタル、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との共演(指揮:チョン・ミョンフン)に続き、日本で初めての無伴奏ツアーに臨む。

この時も、今回も・・・友人には午前中からお付き合い頂いて、今回は新国立美術館を観たり、赤坂界隈を散策~
この記事は後ほどに。  そして2005年の3月2日の記事の追記も今度こそ。(^^ゞ

樫本さんの弦と、聴き手との真剣な対峙・・・
いつも感動で、心がビリビリと震えてくるのは、樫本さんのヴァイオリンに対する熱い心がが、こちらに伝わってくるからだと、何時も想う。
最近は室内楽のコンサートも増やしてらっしゃるようですので、次回も期待をしている私です。
by canape2 | 2007-03-11 22:48 | 折々の記

心地良いそよ風~ 流れるBGM♪ 楽しいひと時~HN・かなっぺ


by かなっぺ