筑波山麓仏塔めぐり&日動美術館(3) 雨引観音Ⅱ

↓の記事に続き、仁王門から更に階段を上がって行くと、本堂や多宝塔のある広く平らな境内に入ります。

此処、雨引観音は・・・
寺名・楽法寺。山号を雨引山と呼び、坂東三十三箇所霊場第24番札所となっています。


右手に赤く華やかな本堂が見えてきます。


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この本堂(観音堂)は・・・天和2年(1682)第十七世文昭の十万人講勧進でその資金を得て、現存の大本堂を建立。 桁行・梁間ともに五間の正方形の平面をもち、全面の梁間二間を外陣・奥の三軒を 内陣とする密教本堂特有の形態をとっています。 外陣の架構は,大虹梁に大瓶束・海老虹梁を用い、天井は内陣寄りに鏡天井を張り 他の三方を化粧屋根裏とし、内陣の見所は、袈裟形の須弥壇であり、他に類例のない優れたものである。←良く解りませんが、ウィキの記述を参照させて頂きました。(^^ゞ
又、本堂内外の彫刻は、仁王門と同じ、無関堂円哲の刻んだものと言われています。

真新しいのは・・・その後平成10年秋に、屋根瓦葺き替え及び塗り替えがされています。


この本堂(観音堂)の左手に二層の多宝塔があります。



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この多宝塔は・・・1254年(建長6)鎌倉将軍宗尊親王の御願により建立された三重塔に始まり、その後大破したため、楽法寺第十四世堯長が修復にとりかかりましたが、第二層まで修復して完成にいたらず死亡してしまった為、第十五世堯宗が師の遺命に随い、1684年(貞享元)に落慶しています。



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更に進むと・・・奥の院(客殿)が建っています。




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旧幕時代は雨引山楽法寺運営の中枢的建物で、格式10万石・実高150石の当山の政所の置かれた建物です。 創建年代は他の建物と同じく建長6年(1254)宗尊親王の建立ですが、寛延4年(1751)2月炎上したので、寛政4年(1792)幕府旗本鈴木氏の寄捨黄金700両を得て再建されています。(楽法寺公式HPより)   200年も前の客殿で、洗面所が新式でとても綺麗でしたよ。(余談)


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つくばさんの・・・紫陽花の雨引観音 ←ほんと、美しいです。049.gif


此処から、又・・・
県道41号に戻り北上~ 富谷観音に向かいました。 そちらの三重塔も見事でしたよ~
by canape2 | 2009-09-25 19:39 | ┣ 筑波山麓仏塔巡り&日動

心地良いそよ風~ 流れるBGM♪ 楽しいひと時~HN・かなっぺ


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