森に蛍がやって来た☆
2005年 06月 20日
私はそこが昔、地元の方は良く知る“蛍の名所”だったと言う事は知りませんでした。
森を背に、少し高台に建つこの小さなお寺の後ろが、蛍の棲息地です。
後ろを振り返れば広い水田が広がり、一本のバイパスが通っています。
蛍を観に行った時にはこの右手にある坂道を上がっていきました。見たい一心で其の時には暗くって先が見えないこともありましたが、それほどに感じなかった坂道が、後で見ると結構な勾配になっていました(^^ゞ
お堂の後ろがこのような崖になっていて、下には岩から湧き水が流れ、そこにカワニナが棲息するようになって蛍が戻ってきたようです。
前夜観に行った時には真っ暗闇の中でこの壁に沿って、蛍の光がゆらゆらと上がっていく様が、時折聞こえる筧のポンッ、ポンッという音色と共に、夢の世界にいるようでした。
近くに生えた竹を割っただけの質素なものでしたが、岩から垂れ落ちる水が丁度良い具合に溜まり、何とも絶妙な間隔でポンッ。ポンッ。と音がするのです。皆様にその音をお聞かせできないのが残念です。作った方の感性が偲ばれる素敵な筧です。