三茶で・・・だいこんや&敦・「山月記・名人伝」

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友人と二人、何だかとっても満足でした(^_^)
メニューとお値段は帰ってから写真付きで…うふっふっ

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表の看板を写しました(^_^)

入る時は箱膳を頂く積りだったのですが、
席について傍の方を見たら美味しそうに・・・
伺ったらこれでした。そして私達も。
850円で美味しい物をお腹一杯。
満足でした。




その後、世田谷パブリックシアターへ。観たのは・・・敦ー山月記・名人伝

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 敦とは作家中島敦。此の作家の山月記と名人伝を萬斎さんの構成、演出で
 野村万作さん始め“万作の会”の方達が演じた現代劇です。
 中島敦は、
 漢学者の多い家庭で育ち、その影響を受けて東京帝大国文学科に学んでいます。
 其の作品は漢文調の格式高く明晰な文体で、古譚や歴史を借りて近代知識人の苦悩を
 鋭く分析し、其の才能は高く評価されています。
 
  山月記より

     偶因狂疾成殊類       偶 狂疾に因りて殊類と成る
     災患相イ乃不可逃      災患 相よって逃るべからず
     今日爪牙誰敢敵       今日の爪牙 誰か敢て敵せん
     当時声跡共相高       当時の声跡 共に相高し
     我為異物蓬茅下       我は異物と為る蓬茅の下
     君巳乗軺気勢豪       君は巳に軺に乗りて気勢豪なり
     此夕渓山対名月       此の夕べ 渓山明月に対して 
     不成長嘯但成暭       長嘯を成さずしてただ暭を成す

全体的に黒いイメージの舞台の両袖には、
尺八の藤原道三さんと大鼓の亀井広忠さん出演。
そして7人の狂言方が演ずるお芝居は、正に此の漢文の印象其のものの舞台でした。
萬斎さんのお父上の野村万作さんは昔「冥の会」で、
此の“山月記”と“名人伝”を紀伊国屋ホールで上演されていたようです。

    一体 お前は何者だ?
    人生は何事をも為さぬには余りに長いが、
    何事か為すには余りに短い・・・・・
    己は、向こうの山の頂の巌に上り、
    空谷に向かって吼える。 
    本当に何のために自分は生まれてきたんだ。

           舞台で何度か萬斎さんが朗読された言葉です。
by canape2 | 2005-09-08 21:01 | ┣ 東京界隈

心地良いそよ風~ 流れるBGM♪ 楽しいひと時~HN・かなっぺ


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